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しっかり奥まで差し込まないと糞音質。

自分の場合一番小さいフランジで抜くときに鼓膜が引っ張られる感覚が出るようなレベルまでしっかりと差し込んだときにやっとまともな音質が得られる。そういう意味ではカナル全体にいえることだが、試聴機では全く旨みを感じられない可能性が高い機種。

聞き込むと歪みを生じる周波数が2,3箇所ある。おそらくこれは筐体の共振によるものだろう。きついとかじゃなくビリビリと割れた感じのノイズが入る。

インピーダンスは小さく書かれているが、かまぼこのため、音量をしっかりととるか、上流の制動力を高めないと小出力では上と下がたりなくなる。若干上のほうの中域が主張するかまぼこで、ロックだとうるさくなりすぎて聞きにくいかも知れない。高音じゃかじゃかな曲との相性が悪い。高音は特に稚拙で汚らしい。低域は軽いが質はそこそこいい。帯域は非常に広範囲にわたって出ているが、何にせよハイエンド、ローエンドに近づくほど無理をしている感じが出てくる。低域が増えるとあからさまに制動が悪くなったりする。

しかし価格を考えれば非常にがんばっていると思う。リモールドができるならやりたいくらいにはしっかりなってくれる。外聞きでは歪みもそれほど気にならなかったので、リスニング専用ということが無ければ使用に耐えるレベルの性能はあると思う。

ただ個人的には設計によるものと思われる高音が行ったりきたりしてるところとか、滑らかさがたりないところとか、もう少し詰められる機種だと思う。正直上位機種にする必要もなく、こいつの筐体のサイズとかで価格を分けても良かったと思う。プラスチック筐体だったら4kとかで出来たろうに。そうしたら改造しやすかったのにと。配置を見る限りでは筐体のカスタム化で化ける要素が多いのでサービスを出してくれるメーカーに期待。


基本的にマイナス要素を並べているが、試聴して気に入って購入している。

というのも、フルレンジであるということによって不要な音の濁りは最小限に抑えられているだろうし(とはいえこの設計だと音が反響して濁っている)、音量がややとりにくい、というのが個人的に高評価なのだ。

音量がとりにくいと何故良いかというのはこれはアンプのギャングエラーに関する。USTでは最適音量がギャングエラーが起こらないぎりぎりまであげないといけないからだ。抵抗をつけたりしても良いんだが、それはカスタム化の予定をしっかり立ててから。

CP高いとはいったけどやっぱりいくらだったら買うかと聴かれたら5kくらいだろうなぁ。。。BAとしては特性に優れるというのがおそらく一番多い意見となるだろう。


ひとまずこんな感じか。エージング効果がBAにもあるのならまた変化があるかもですね。今日一日鳴らしこみましたが、変化があったような無かったような。たぶん曖昧なので気持ちの問題程度ですね。どういう曲で制動が悪くなるかとかも分かれば書いていこうかなと。

そんな感じで。では。
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