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 まず簡単に。構造ですが、セラミック軸に金属膜などを蒸着したりするのが一般的。この膜に切れ目をいれて、電気が流れる距離を調節することによって抵抗を調整する。ここで電気が流れる道筋が螺旋状になるのでここにコイルの効果が出来る。よってこの半径が大きければ大きいほど早く高周波のカットオフが始まる。また、膜の厚みが厚いと放熱の部分で不利になり、熱雑音が大きくなりやすい他、抵抗値にばらつきが出やすくなる。抵抗値が大きければ大きいほど高周波のインピーダンスが大きくなり、高音が落ちる。


上記のことから、良い抵抗の定義は大まかに

・半径の小さい抵抗であること
・膜が薄いこと
・用途に適した範囲で、抵抗値が小さい

といえる。

で、抵抗にはどんなのがあるのか。大まかにカーボン、金属皮膜、酸化金属皮膜、巻き線、箔(板)抵抗や、セメントなどが代表的。以下、オーディオ的な観点での一般的な特徴。ここは調べれば出るのでざっくり。

・カーボン

 安価に作れるからという理由。ノイズ、ハイ落ちが大きく、色づけが多い。音に直接触れる部分に使えるものはかなり少なく、それなりの価格になる。

・金属皮膜

 ノイズが少なく、安定的。ハイ落ちはあるがコストパフォーマンスはピカイチ。安価なものでも信号ラインに使えるレベルのものが多い。

・酸化皮膜

 高耐久。金被よりはノイズが多いが、カーボンほど悪くはない。

・巻き線

 いろいろある。中でも無誘導巻き線というものだけが存在価値あり。無誘導ならF特だけが変わり、位相などの味付けがすくないので音質が良い。線が細いので断線し易い。

・箔抵抗

 究極的な抵抗。ただし外部ノイズに弱い。特性は恐ろしくフラット。抵抗分のハイ落ち以外ほぼない。



と大まかに特徴を挙げたが、抵抗といってもケーブルをぐるぐる巻きにしてあるのに近いので、当然外部皮膜は少ないほうが音質的には素直。ただし指で触れたりすると抵抗値変わったり、酸化しやすくなるので長期的な使用を前提とするなら皮膜はあったほうがいいのでトレードオフ。

また、抵抗にもサーミスタという環境によって抵抗値の変わるものがあり、フォトカプラや温度計などに使われたりする。フォトカプラは光ボリュームとして接点抵抗なしに、かつパッシブのまま、外部電源を用いて音量を調整できる。が、動作不安定なので実際に音がいいかは微妙なライン。

光ボリュームは接点抵抗がないのでオーディオとしてはかなり良いらしい。が、安定動作が難しいためにまともな製品は10万から。パーツ自体は安いし、回路自体も一般的なものなのだが、複数のパーツを組み合わせるために選定が難しい。



とりま今回こんなもんで。あんまりまだまとまってない。

参考URL:
http://nabe.blog.abk.nu/audio-resistor
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