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気がついたら全然書いてないブログですね。

色々あるけどあんまりMIXを何のためにするのか書いてないところが多いので、そこから書いてみようかなと思ったり。とは言っても時間かけたくないので文字だけ。
ピンポンや左右にリードボーカルを振ったり、エコーの詳しい解説は今回しないのであしからず。簡単な歌ってみたMIXのみを想定しています。
役割と使ってるツールは分けようか悩みましたが、役割ごとにどばっと書きます。
分けると視線が上下に散らばってしまいました。

【MIXとはなんぞや】
歌ってみたなので、目的はボーカルのイメージを落とし込む作業と定義します。
そういうイメージにあったエフェクトや音量、音色、位置の調整をしていく。
レゴブロックとかで音の建物作るみたいなイメージでやってますな。

本来はMIXの後にマスタリング(デジタルファイルへの箱詰め)って作業が入ってくるんですが、ややこしいので今回は割愛。マスタリングでも音を変えていける人が居るので、奥が深いです。
ちょっとそこまではいけないかなと。


【項目と対応するエフェクター/使用プラグイン】
大まかに リズム、音程、音色、奥行き、左右定位で見ていきます。
基本はこの5項目だけ見ていれば問題ないかと思っています。
逆に言えばこの5項目を見られるモニター環境は大前提です。
使用プラグインは自分が使ってる代表格のみ。

1.リズム
 解説
 音楽を音楽足らしめる最重要項目ですね。
 リズムは音の長さ、強弱で表現するモノなので、聞こえる時間やアクセントを強調するものを使います。
 コンプレッサー、トランジェントシェイパーが該当します。

 使用プラグイン
 TCELECTRONIC DYN 3000
  調整できるアタックの幅がやや狭いが、リズムを浮き彫りにするキレの良さと解像度がすさまじいコンプレッサー。
  ケタ違いなので一度試してください。記事を書いた時点では代わりが無いです。
 Flux BitterSweet Pro v3
  ボーカルでも使えるトランジェントシェイパー。(のはず)
  かなり変わるんですけど、ダイナミックマイクでの録音にしか使うことは余りないですね。


2.音程
 解説
 頼まれてもやりたくない作業の代表格です。(解説じゃなかった)
 基本的に音色がその音だけ変わったり、細かい表現が消えるのでやらなくて済むならしない方が圧倒的に良いです。音質が明確に下がります。
 自分は音感やリズム感がないので、検出してほぼ自動追従で合わせたあと、自然に聞こえるように耳で微調整します。
 リズム・コード検出・ピッチ変更ソフトが該当します。

 使用プラグイン
 zPlane deCoda
  リズムとコードの検出ソフトです。便利。
 Celemony Melodyne
  ご存知。メロダイン先生です。特に言うこと無いです。StudioOneだと標準でついてます。


3.音色
 解説
 せっかく情感たっぷりに録音できても、倍音が乏しく、曲とマッチしない、埋もれてしまうのでは美味しくないですよね。
 なので、足りていない部分を増やしてあげたり、そもそも無い部分は電子音を作って足してあげる事になります。
 オーディオで真空管の音が良いとかあるじゃないですか。あれを足してあげるんですよ。デジタルで。
 EQ、エンハンサー、エキサイター、サチュレーションが該当します。

 使用プラグイン
 TCELECTRONIC PEQ 3000
  Pro-Q3を抑えて個人的トップに躍り出たやべーやつ。
  ごりっとすきっと帯域を押し出します。精密にかかるので大ざっぱには調整出来ないです。
 Kush Audio OMEGA Transformer Model 458A
  真空管の音色を付与するサチュ。ごりっごりにかかりますが、凄く美味しいです。
  価格も安いので、気になったら是非。
 PROCESS.AUDIO Sugar
  比較的ナチュラルに空気感を出せるエンハンサ。各帯域に2パターンの音色選択があり、サウンドの傾向に合わせて倍音を付与できる。自由度が高くてお気に入りですな。
  よくInflator?とかをオススメされるんですけど、個人的にはこれが一番ですね。


4.奥行き
 解説
 本来は位相や、距離による高音の減衰で表現されるんですが、オーディオ的には音量が基本です。
 なので高音の調整や聞こえる音量を調整する方向性のプラグインを使います。
 コンプレッサー、EQ、ゲイン調整が該当します。
 ゲインだけDAWの基本機能で申し訳ない。でもゲインを弄るのが一番音質確保は出来ます。

 使用プラグイン
 Korneff Audio The Pawn Shop Comp2
  奥行きの手前側(音量ピーク)の抑えに使用。自然ながら音色調整までこなせる優れもの。
  設定が甘くしか作れないのが弱点ですが、ナチュラルにかかるのでお気に入り。
  人気プラグインと比べるとやや細い音。
 TCELECTRONIC DYN 3000
  リズムでオススメしたプラグインが再登場。
  MIX量を操作することで奥行きの奥側(最小音量)の確保に使用。
  ごりっと持ち上げてくれる上に音が鈍らないので下手にボーカルライダーみたいなの入れるより表現への影響が少ないです。
 TCELECTRONIC PEQ 3000
  はい。こいつも再登場。またTCかよって言われると思うんですが、勿論。
  これも音が鈍らないので気軽に使えるプラグインです。ラウドネス調整として使います。
 Leapwing Audio StageOne
  モノラル音源でも奥行きを弄れます。これをボーカルに薄くかけるのがお気に入り。
  歌ってみたのボーカル音源は立体感が出にくいのでこういうのを使う場面があるわけですな。
  マスタリング向きの扱いですが、個人的にはマスタリングで使うと支配的になるので使いません。


5.左右定位
 解説
 音が右にあったり左にあったりっていうのを決めます。
 あとは一口に左右方向の定位と言っても、真ん中に定位した音が左右に押しつぶされるようでは物足りないですよね。そこは音を左右に拡げたりします。
 厳密には音量や帯域バランスを見ることが多いですが、今回はボーカルMIXがメインなので輪郭に焦点をあてます。
 ステレオイメージャー、サチュレーションが該当します。

 使用プラグイン
 Leapwing Audio CenterOne
  MidとSideのバランスをM/Sしました!って音にせずに、ステレオイメージの微調整が出来ます。
  ぶっちゃけ変態。どちらかというとマスタリング向き。
 
Acustica Cream2
  コンプです。つっこむのは待ってください。こいつを通すだけ通します。
  輪郭がかちっと出ます。真ん中じゃなくて外側の、他の楽器と重なるような場所が立つので帯域がかぶっても負けにくくなります。


以上、簡易解説と使ってるプラグインでした。

エコーはわりと何でも良いんですが、最近はNeoverb使ってます。
MIX始めましたって感じならディレイ、ダブラー、エコーが欲しいと思うんだけど、基本DAW付属で、エコーはヴァルハラのやつを使っておけば良いかなと思ってます。

オーディオ関連の話もあるんだけど、それは別件なのでこの話はここまで。では。
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